てぃくる 1035 暑い [てぃくる]
俺たちは暑いんだよ!
(^^;;
(^^;;
さすがに30度台後半だと、どんなに暑さに強いと言われている木でも活性が下がってきます。
葉の緑は褪せ気味になりますし、光合成等の生産活動も途切れ気味に。土が乾いて、水を得にくくなりますからねえ。(^^;;
みなさまにおかれましては。
しっかり水分と涼を摂り、無理をなさらず、十分ご自愛のほどを。
わたしはすでに溶けておりまする。ぐぶー。
暑い連呼で涼しくなんかならないさ
でも暑いとしか言えないんだよ
Big Heat by Stan Ridgway
てぃくる 1034 微妙な色 [てぃくる]
赤とか白とか黒とか。
ぱきっとした色を名に冠するものはわかりやすい。
だが、灰色とか茶色とか、中間色かつ多数派の色が名前につくともういけない。それでどうやって区別しろと言うんだ!
もうちょっと考えて名付けしてくれ!
いや、ほんまに。
実際のところ、本当に困るんですよ。
もっと特徴を反映させたぱきっとした名前にしてくれないかなーって。
で、こやつ。
クリイロイグチです。
困っちゃいますよ。栗色ってそもそもどんな色だっけ。
そう思いません?
いや、これに似たきのこがないならいいんですが、ニガイグチの仲間とかに似た外見のものがありますし、クリイロイグチの仲間にすら栗色っぽくないクリイロイグチモドキなんてのがあるので、もう大混乱。
きのこ自体はナラ林ではよく見かける普遍種ですし、見た目に「ああクリイロイグチやなあ……」となんとなくはわかるんですが。
もうちょっとぱきっとした名前にしてよう!
ちなみに。
食べられますが、おいしくはありません。(^^;;
かち割りに塩かけて食ふ午後三時
The Desert and Two Grey Hills by Gerry O'Beirne
てぃくる 1033 ド派手 [てぃくる]
「やっぱさあ、あたしたちくらいに派手っ派手にしないと目立てないよねえ」
「そうよ。ケバ過ぎるくらいでちょうどいいのよ」
「でもさあ。これだけド派手だから目立てるけど、あたしたちの扱い、ヒドくない? 雑草と同列だよ?」
「しょうがないよー。あたしたち、もともと雑草みたいなものだしぃ」
(^^;;
ということで。
ソバカスのチャーミングなオニユリが、草むらの中でこれでもかと爆裂していました。
本来なら、もっと見通しの効く明るいところの方が好みなんでしょう。どれだけド派手でも、薮の中に埋もれてしまうのは本意ではないはずです。
鬼百合の黒子の数を数えけり
Freckles by Cameron Sanderson
ちょっといっぷく その225 [付記]
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
本編休止中です。創作エネルギーが枯渇気味なので、しばらく完全お休みモードになりそう。はあー。
◇ ◇ ◇
絞り出す中身が涸れているので、今は逆に燃料補給の時と割り切って、ベランダ園芸にエネルギーをぶちこんでいます。
マンションの大規模改修期間が長かった(一年以上)せいで、室内に避難させた鉢物がだいぶ枯れてしまい、植物の入れ替え作業でニューフェイスを多数導入しました。
花ものより緑もの、草より樹木が多いのは、完全にわたしの趣味です。(^m^)
鉢数は2/3ほどに減らしたんですが、その代わり寄せ植えのスタイルを増やし、ついでに鉢増ししたので占有面積はあまり変わっていないような。
しばらくはかみさんの視線が冷たそうです。とほほ……。
◇ ◇ ◇
本編で取り上げている植物の入れ替え作業や画像の調整もほぼ一段落。どうしても自力でまかなえない画像は数枚くらいに収まりそうです。
バタフライピーやリョクトウはタネから育てて画像を撮ることにしました。これが本当の自給自足ですね。(笑
植物園に展示されていそうなものもあるので、今年もしくは来年、撮影にチャレンジしてみたいと思います。ブリガミア、スタペリア、ヒヨスあたりはなんとかなるかな。
◇ ◇ ◇
読書はペースを落としました。電子本はkindle系のラインナップが今いちで、文庫本読むのは老眼がしんどい。河出書房が期間限定で出版している季刊雑誌『スピン』も、出る度に買ってはいるものの、まだ斜め読みしかしていません。
気力が充実するまで、読む系はあえてペンディングです。しばらくは月に一、二冊のペースになるかな。
◇ ◇ ◇
これまでコーヒーは夏でもホット派だったんですが、水出しコーヒー用のポットを買ったので、豆のローストを濃くしてアイスコーヒーを楽しんでいます。
ベース豆はケニヤAA。それにブラジルの温和な豆と中南米のフルーティーな豆を合わせて、フルシティー〜フレンチくらいに濃くローストし、豆をたっぷり使って水出しします。普通にペーパードリップで淹れると強烈に苦いんですが、水出しだと味が丸くなるんですよね。不思議だなあと思います。
◇ ◇ ◇
別館のてぃくるをnoteに移動中ですが、800話台後半まで来ました。もう少し移動させて一段落、かな。
note移植分のてぃくるは、こちらでご覧いただけます。
note:マガジン『てぃくる』
◇ ◇ ◇
定番化させるつもりでコマーシャル。
アメブロの本館で十年以上にわたって書き続けて来た掌編シリーズ『えとわ』を電子書籍にして、アマゾンで公開しました。第1集だけ300円。残りは一集400円です。
予定より遅れましたが、先日最新作の第28集を刊行しました。ぜひお買い求めください。
kindke unlimitedを契約されている方は、全集無料でご覧いただけます。
本編休止中です。創作エネルギーが枯渇気味なので、しばらく完全お休みモードになりそう。はあー。
◇ ◇ ◇
絞り出す中身が涸れているので、今は逆に燃料補給の時と割り切って、ベランダ園芸にエネルギーをぶちこんでいます。
マンションの大規模改修期間が長かった(一年以上)せいで、室内に避難させた鉢物がだいぶ枯れてしまい、植物の入れ替え作業でニューフェイスを多数導入しました。
花ものより緑もの、草より樹木が多いのは、完全にわたしの趣味です。(^m^)
鉢数は2/3ほどに減らしたんですが、その代わり寄せ植えのスタイルを増やし、ついでに鉢増ししたので占有面積はあまり変わっていないような。
しばらくはかみさんの視線が冷たそうです。とほほ……。
◇ ◇ ◇
本編で取り上げている植物の入れ替え作業や画像の調整もほぼ一段落。どうしても自力でまかなえない画像は数枚くらいに収まりそうです。
バタフライピーやリョクトウはタネから育てて画像を撮ることにしました。これが本当の自給自足ですね。(笑
植物園に展示されていそうなものもあるので、今年もしくは来年、撮影にチャレンジしてみたいと思います。ブリガミア、スタペリア、ヒヨスあたりはなんとかなるかな。
◇ ◇ ◇
読書はペースを落としました。電子本はkindle系のラインナップが今いちで、文庫本読むのは老眼がしんどい。河出書房が期間限定で出版している季刊雑誌『スピン』も、出る度に買ってはいるものの、まだ斜め読みしかしていません。
気力が充実するまで、読む系はあえてペンディングです。しばらくは月に一、二冊のペースになるかな。
◇ ◇ ◇
これまでコーヒーは夏でもホット派だったんですが、水出しコーヒー用のポットを買ったので、豆のローストを濃くしてアイスコーヒーを楽しんでいます。
ベース豆はケニヤAA。それにブラジルの温和な豆と中南米のフルーティーな豆を合わせて、フルシティー〜フレンチくらいに濃くローストし、豆をたっぷり使って水出しします。普通にペーパードリップで淹れると強烈に苦いんですが、水出しだと味が丸くなるんですよね。不思議だなあと思います。
◇ ◇ ◇
別館のてぃくるをnoteに移動中ですが、800話台後半まで来ました。もう少し移動させて一段落、かな。
note移植分のてぃくるは、こちらでご覧いただけます。
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◇ ◇ ◇
定番化させるつもりでコマーシャル。
アメブロの本館で十年以上にわたって書き続けて来た掌編シリーズ『えとわ』を電子書籍にして、アマゾンで公開しました。第1集だけ300円。残りは一集400円です。
予定より遅れましたが、先日最新作の第28集を刊行しました。ぜひお買い求めください。
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◇ ◇ ◇
このあともしばらくてぃくるでしのぎます。ご容赦ください。
ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。
でわでわ。(^^)/
「ハリセンボンとタイマンはりたい」
「いいけど、タネができてからにしてね」
とげだらけのサンショウバラの実。
中の種子はどうやっておんもに出るんでしょうね……。なぞだ。
てぃくる 1032 あまのじゃく [てぃくる]
初夏に芝地や草地でごくごく普通に見かけるランに、ネジバナがあります。
ランの仲間は希少性もあって大事にされるものが多いんですが、ネジバナはあまりにありふれているため、芝と一緒に刈り倒されてしまうことがあります。とても丈夫で、どこにでも生える野草というイメージがあるんですが……実はそうでもないんですよ。
先だって無葉緑ランとしてタシロランをご紹介しました。その時に、ランが腐生菌の栄養をちょろまかしているというお話をさせていただきました。
タシロランと違い、ネジバナはちゃんと葉緑素を持っていて自力で光合成をするんですが。特定の菌と共生しないと生育できないという性質は、タシロランと同じなんです。
リゾクトニアというありふれたカビがパートナーなんですが、ネジバナとの共生には条件があるようで、その種の菌であればなんでもネジバナと共生できるというわけではないようです。
ネジバナは明るい芝地に好んで生えますが、そこがネジバナの好適地というだけではなく、ネジバナにくっついている菌にとっても好適地でないとダメということなのでしょう。
雑草なみにどこにでも生えるネジバナも、鉢上げするといつの間にか消えてしまう……栽培の難しさについては昔から知られていました。他のランは比較的容易に継代栽培できるのに比べ、ネジバナは気難しいんですよ。その難点に共生菌の影響があるのかも……ということなんですね。
芝地のものを掘り上げて鉢上げしても育たないのに、他の草を育てている鉢から勝手に生えてくることもある……。ネジバナはとことんあまのじゃくなのかもしれません。
捩摺(もじずり)よ擦れているのは俺の方
Spiral by 上原ひろみ
てぃくる 1031 いいことばかりじゃない [てぃくる]
八重のクチナシは、花が大きくてとても見栄えがする。
香りも素晴らしい。
しかし。
一度盛りを過ぎると、朽ち花が大きいのでひどく汚らしくなる。
また結実することはない。
まあ、なんでもそうだと思うんですが。
世の中、欠点がなくていいこと尽くしなんてものはまずありません。
全てのものに長短はありますし、そう考えておいた方が長所を活かし短所に備えるという発想ができます。
八重のクチナシもそうで。
サイズもコンパクト。花が大きく見た目にインパクトがあり、暑さ寒さや乾燥にも耐える……といいことの方がずっと多いんですが。基本サイズが大きいことは、同時に短所にもなるんです。
姫クチナシであれば鉢植えで育てられますが、大八重クチナシでは難しいでしょう。鉢上げできても花数が限られてしまいます。また、それほど花期の長い花ではありませんから、図体のでかい緑の塊にベランダや狭い庭が占領されるのはちょっと。
なので、省スペースが求められる環境ではあまりメリットがありません。
長短同じくらいか短所が多いくらいの方が「手がかかるなあ」とぶつくさ言いながらも、世話をする楽しみを味わえるのかもしれません。
梔子や雨を纏ひて花おはる
Too Good For A Bad Thing by Sinead Harnett
てぃくる 1030 濡れ衣 [てぃくる]
「お主、祟られた草だそうじゃの」
「誰がそんなことを言った?」
「儂ではない。じゃが、名に負っておろう?」
「俺が名乗ったわけじゃない」
「そうじゃな。にしても不憫じゃのう」
「別に。俺は俺の生き方をするだけよ。誰の助けにもならぬが、誰の邪魔をもせぬ」
「ふむ。お主の目の前で惨劇があったと聞くが」
「阿呆。世の中に兄弟の鷹匠がどれだけいるか知ってるのか?」
「鷹匠自体が絶滅危惧種じゃな」
「そうだろ? 俺の顔についた斑は油点という。血飛沫とは関係ねえ。祟られてるってのは濡れ衣だ」
「そうか」
「ついでに言うなら、俺の薬としての有効性にも疑問符がついてる。あてにすんな」
「鷹の傷には効いても、人には効かぬということか?」
「さあな。俺は医者じゃねえし、薬として生まれてきたわけでもねえから、知らん」
ということで、オトギリソウです。
弟切草。物騒な名ですね。鷹匠が鷹の傷を癒す妙薬として門外不出としていた薬草。それを鷹匠の弟が他者に漏らし、激怒した兄が弟を斬り殺してしまいました。その時の血飛沫が草にかかって染みついた……というのが名の由来なんですが。人より鷹の方が大事なのかよ。とほほ。(^^;;
由来の真偽はともかく、古来から傷薬として用いられてきたのは洋の東西を問わず同じのようです。英名はセントジョンズワート。聖ヨハネ祭の頃に花が咲く薬草というのが由来だそうで、日本とはだいぶ違いますね。(^^;;
傷薬以外にも様々な薬効があるとされていますが、薬理が強く、他の薬品との交互作用も大きいので、素人判断での服用は控えた方がいいようです。
オトギリソウの仲間は、園芸植物としてもたくさん用いられていますね。薬としてより、観賞用として楽しんだ方がいいかもしれません。
時を経て心の傷からミント香
Time In A Bottle by Christine Collister
てぃくる 1029 上前を跳ねる [てぃくる]
まず、こいつをちょっと見ていただいて。
真っ白な植物。
見ての通りで、葉緑素がありません。
タシロランと言います。
ネットの解説では半数以上のサイトで腐生植物と書かれていますが、厳密に言うと腐生(サプロファイト)ではありません。なぜなら、この植物には腐植を分解して自らの栄養として取り込む能力がないからです。
正確に言うと、菌従属栄養性植物(マイコトロフィック・プラント)になります。こやつらがどうやって生きているかというと、菌にたかって上前を跳ねているんです。(^m^)
ランの仲間には、ラン菌という菌類と共生して菌と栄養交換することで生きているものがかなり多いのですが、交換ではなく一方的に菌に寄りかかって生きている無葉緑のランも結構あるんですよ。一番有名なのがツチアケビですね。なんと、樹木キラーとして悪名高いナラタケをだまくらかして逆に食ってしまうのですから。
タシロランのパトロンは、近年の研究でヒトヨタケの仲間だということが判明しています。ヒトヨタケは純然たる腐生菌ですから、タシロランはヒトヨタケが有機物を分解して得る稼ぎをこっそりちょろまかしているわけですね。
先に述べましたが、ランの仲間はいろいろな菌類と共生しているものが多く、その共生のバランスは必ずしも釣り合っていません。植物側に極端に有利な関係であれば、それは片利共生を通り越して、ほとんど寄生なんですよね。
ただ、誰かの上前をはねる生き方が賢いかどうかには疑問符がつきます。タシロランがたかれる菌は限られていて、その菌がいないところでは生育できないからです。
ちなみに。タシロランは梅雨時に照葉樹林の湿った林床でほんのひとときだけ花穂を上げ、あっという間に消えます。絶滅が危惧されている希少植物でもあります。
幽霊の如き花あり 足あれど
Epiphanies by Ghost Flowers
真っ白な植物。
見ての通りで、葉緑素がありません。
タシロランと言います。
ネットの解説では半数以上のサイトで腐生植物と書かれていますが、厳密に言うと腐生(サプロファイト)ではありません。なぜなら、この植物には腐植を分解して自らの栄養として取り込む能力がないからです。
正確に言うと、菌従属栄養性植物(マイコトロフィック・プラント)になります。こやつらがどうやって生きているかというと、菌にたかって上前を跳ねているんです。(^m^)
ランの仲間には、ラン菌という菌類と共生して菌と栄養交換することで生きているものがかなり多いのですが、交換ではなく一方的に菌に寄りかかって生きている無葉緑のランも結構あるんですよ。一番有名なのがツチアケビですね。なんと、樹木キラーとして悪名高いナラタケをだまくらかして逆に食ってしまうのですから。
タシロランのパトロンは、近年の研究でヒトヨタケの仲間だということが判明しています。ヒトヨタケは純然たる腐生菌ですから、タシロランはヒトヨタケが有機物を分解して得る稼ぎをこっそりちょろまかしているわけですね。
先に述べましたが、ランの仲間はいろいろな菌類と共生しているものが多く、その共生のバランスは必ずしも釣り合っていません。植物側に極端に有利な関係であれば、それは片利共生を通り越して、ほとんど寄生なんですよね。
ただ、誰かの上前をはねる生き方が賢いかどうかには疑問符がつきます。タシロランがたかれる菌は限られていて、その菌がいないところでは生育できないからです。
ちなみに。タシロランは梅雨時に照葉樹林の湿った林床でほんのひとときだけ花穂を上げ、あっという間に消えます。絶滅が危惧されている希少植物でもあります。
幽霊の如き花あり 足あれど
Epiphanies by Ghost Flowers
てぃくる 1028 会えない二人 [てぃくる]
「あ、ひこちゃん? あたしー。だめだわー。雨」
「んだなー、オリ。今年はなしにすっかー」
「ごめんちょ。またねー」
「うーす」
ぷち。
「オリのやつ。向こうでカレシこさえやがったな。最近、付き合いわりぃ。でも、俺もこっちにカノジョいるしなー。年に一度のギムって、なんかやな感じー。すっきり解消すっか」
……とか。
すっかりヤサグレている織姫と彦星の様子を心配そうに見守っていた官吏が、天帝に伺いを立てました。
「あの二人、大丈夫ですか?」
「ああ、ほっとけ。牛の世話で全身クサい脳足りんの彦星と、辛気臭い単純作業しかできない阿呆の織姫は、浮気相手にすぐ振られる。すぐに元さやじゃ」
「あーあ……」
(シンジュ)
と言ったかどうかは知りませんが。
七夕に天の川が見られることはあまりないかもしれません。
雨の川は真昼間から見られるんですけどねえ……。
七夕の笹で団子を包みけり
Under The Milky Way by Sia