SSブログ

ちょっといっぷく その229 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 本編休止中です。
 うーん、なんなんでしょ。大忙しではないものの、ちょこちょこと中途半端にスケジュールが埋まって小忙し。(笑
 腰を据えて集中できる時間がなかなか確保できません。本編再開にはまだ時間がかかりそう。てぃくるで埋める期間がしばらく続きますが、ご容赦ください。

◇ ◇ ◇

 ここ別館だけでなく、本館の方も長編執筆には手が回らない状況が続いているので、新たな短編連載をスタートさせることにしました。

 『永遠の野原』というタイトルですが。えいえんののはら、ではなく、とわののはら、と読みます。逢坂みえこさんの傑作漫画とかぶらせたくないので、苦肉の策。(^^;;

 本館とカクヨムで同時展開しています。動きの乏しい地味な心理劇なので、好みが割れると思います。随時掲載。どんなんかなあと思われた方は、第一話をお目通しいただければ。

◇ ◇ ◇

 些事に小突き回されて気分がもやっている時は、癒し系で和むのが一番。ということで、最近はまっているのはハオの鑑賞です。ハオというのは多肉植物のハオルチアのこと。窓植物という、ちょっと変わった性質を持つ植物です。
 サボテンに代表される強光大好き多肉と違って、ハオルチアは直射日光が苦手。岩陰や岩間にこそっと生え、体を半ば土に埋め込んで、葉の先端の透明〜半透明の窓と呼ばれる部分から光を取り込んで光合成をします。高温多湿と凍るような寒さは苦手なので、春・秋成長型ということになるのかな。
 小型で成長が遅いものばかりなので、光量の調整さえとちらなければ管理に手間がかからず、わたしのようなずぼら向き。十数年前から育ててはいたのですが、ハオ熱再燃で一気に種類を増やしました。

 ハオルチアのコレクターにはマニアックな人が多く、美紋の一点ものだとン十万するものもあるそうな。わたしはそこまで突っ込むつもりはないので、札落ちの並品でも気に入ればおっけー。子吹きしたのをせっせと外してジャングルを作ろうかとか、ろくでもないことを考えています。(笑


◇ ◇ ◇

 別館のてぃくるをnoteに移動中ですが、900話台後半まで来ました。四桁台に乗ったところで一度移行作業を切り上げるつもりです。
 note移植分のてぃくるは、こちらでご覧いただけます。


 note:マガジン『てぃくる』



◇ ◇ ◇

 定番化させるつもりでコマーシャル。

 アメブロの本館で十年以上にわたって書き続けて来た掌編シリーズ『えとわ』を電子書籍にして、アマゾンで公開しました。第1集だけ300円。残りは一集400円です。
 現在、第28集まで刊行しております。第29集も近日刊行予定です。ぜひお買い求めください。
 kindle unlimitedを契約されている方は、全集無料でご覧いただけます。








◇ ◇ ◇

 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/



yky.jpg


「いの一番がいいって言っても、程度ってものがあるだろ」
「うう、さすがに寒すぎたね」


  (^^;;


 ユキヤナギのそそっかしい花。ごくごくわずかではあるんですが、真冬でもぽつぽつ咲いているのを見ることができます。



nice!(65)  コメント(4) 

てぃくる 1090 五線譜 [てぃくる]


「曲聴いて、採譜しろって言ったよな」
「ああ」

「なんだ、これは!」
「あんなぐっちゃぐちゃの曲、五線譜に書けるか!」



lin.jpg



(^^;;




 どんな曲だったんでしょうねえ。
 電線に鉄条網にノブドウとヘクソカズラのつる。五線どころか数十線になってます。ところどころに干上がった果実のおたまじゃくしと、ススキのスラー。
 見ている分には楽しいですが、楽譜を見て演奏するのは無理そうです。(^m^)





 楽譜を見なくても弾けるが
  見るふりをすると上手く見える






UFO Tofu by Bela Fleck And The Flecktones

 ファニーなジャケットですが、演奏は凄まじいですよ。
 リズミカルな曲なのにリズムが取れません。(^^;;




nice!(68)  コメント(6) 

てぃくる 1089 物騒な装備 [てぃくる]


「どこぞの国みたいに、ばかみたいにばんばん打ち上げることはないよ。もったいないからな。それでも装備はしとかないと抑止力にならん」

 ぶっぱなすとどうなるわけ?

「もさもさ茂るだけだよ」



ark.jpg


 アラカシの冬芽。結構個体差が大きくて、短いもの、長いもの、太いもの、細いもの、白いもの、赤いものと様々です。画面のはかなりごついので、来年は景気よくがんがん伸びることでしょう。

 画像を撮った位置は林縁なので、日当たりがいいんです。そういうところの芽はがっつり大きくしておくということなのかなあ。
 ともあれ、連中のぶっ放したやつはしっかり刈り込まないと。
 ……わたしの居場所がなくなります。(^^;;





  鎌風や二つに裂けし竹叫ぶ






If I Had A Rocket Launcher by Bruce Cockburn



nice!(54)  コメント(6) 

てぃくる 1088 すっかり枯れている [てぃくる]


「俺たちも、すっかり枯れちまったな」
「しゃあない。そういう人生だ」

「もう一花ってのは、やっぱり無理か」
「……まあな。だけどよ」

「うん?」
「おまえ、もともと花咲かんだろ」

「それもそうだ。で、おまえも枯れて割れないと意味がないんだろ?」
「ちぇ。ばれたか」



wrb.jpg



 騙されてはいけませんよ。ヤマノイモワラビも、地下で着々と来年の準備を進めています。枯れ果てているというのは、我々を油断させるためのポーズにすぎないのかも。(笑

 ヤマノイモの莢果の割れているところには、翼を持ったぺらぺらの種子があります。ワラビもよく探せば、どこかの葉裏に胞子のうが見つかるかも。枯れてはいても、ぼーっと突っ立ってるわけではないようです。
 もっとも、いつまでも地上部が残っていると邪魔なので、いずれ風雨が地ならしするでしょうけどね。




  老犬や枯れ草払う意気もなし






Final Straw by R.E.M.



nice!(57)  コメント(6) 

てぃくる 1087 夕暮れに [てぃくる]


夕日を浴びて
残り少ないカンレンボクの実が
赤く浮かび上がる



krb.jpg



ほとんどの同胞は
風で砕けて四方(よも)に散った
春まで眠りにつくのだろう

残った私たちは眠れない
どれほど風に背を押されても
頑なに居残っている

これから何が起こるのかを
どうしても確かめたいからだ

ひとたび地に落ちてしまえば
あとは夢を見ることしかできなくなるのだ

だから氷雪に撃ち落とされるまでは
ここに留まることにする
夕日を浴びて赤く染まることにする

その赤が
私たちを暖めることはないと
知っているけれど







  枯野には地を叩く鳥ばかりゐる






Winter Trees Stand Sleeping by Dawda Jobarteh



nice!(59)  コメント(6) 

てぃくる 1086 自爆 [てぃくる]


「このくっそウザい年寄りども! どっか行きさらせ! 邪魔だ! 俺らが成長できねえだろが!」
「おい」

「なんだ!」
「それ、おまえの親だぞ。来年はおまえがそうなるし」


ymg.jpg



(^^;;





 多年生のヨモギですが、地上部は毎年更新になります。
 大量の花とタネを抱えてばったり倒れている旧株は、ぎりぎりまでがんばったということでしょう。

 ということで。世間知らずの若人よ。
 身の程知らずにがちゃがちゃ言うようなら、摘んで茹でて刻んで餅に放り込むからな。(笑





 七草粥になぜかキャベツと人参と
  ほうれん草が入っていたが
   ま、いいか




 追記:未来記事をうっかり公開してしまいました。内容を書き換えていないので、あれえと思われた方が多かったんじゃないかと。すんません。下書きに戻しました。いただいたniceはちゃんと残ります。公開日までいましばらくおまちください。m(_"_)m





What Goes Around... Comes Around by James Farrelli



nice!(60)  コメント(4) 

てぃくる 1085 こんなにおいしそうなのに [てぃくる]


「また食べ残されたの?」
「そうなの。葡萄そっくりに実ってるし、甘いし、ブルームも吹いてるし。最高だと思うんだけどなあ」

「見た目はね。でも連中の目は節穴じゃないのよ」
「……うん」

「連中は食べておいしいものから手を出すの」
「わかるけどさー。でも、不味いことで有名な餅の木一味より嫌われるって、おかしくない?」

「さあ。それは連中に聞いてみないとわからないわ。でも、一つわかってることがあるの」
「なに?」

「最初から不味いものは我慢して食べる。でも、最初においしいと思わせといて、後味サイアクってのは騙し討ちよ」
「もしかして」

「もちろんよ。あんた、どうしようもなくサイアク。げーっ」



kkr.jpg



(^^;;





 好奇心に負けて食ったんでしょうね。(笑
 カクレミノの果実。色や感触はブドウ科植物の果実によく似ているんですが、ウコギ科樹木の果実は総じて美味そうに見える反面、味が悪く、食用には適さないようです。毒の有無以前に、不味くて喉を通らないかと。(^^;;





  残り物からもおせちの気配が消え
   初めて始動した気分になる






You Look So Good In Love by George Strait




nice!(68)  コメント(6) 

てぃくる 1084 ちょっと遅かったかも [てぃくる]


「なんぼ温暖化傾向だって言っても、立ち上がりが遅すぎたね」
「花咲いたのが十二月でしょ? 結実できただけましだよ」

「で、わたしたち、どうなるの?」
「どうもしないさ。このままだよ」

「寒いね」
「うん、寒い。夏までどっかで寝てよう」



bnb.jpg



ぐう





 ということで、もっと早くから育って花が咲けばいいのにと毎度思うんですけど。
 逆に年々開花が秋以降にずれ込んでいく感のあるベニバナボロギク

 それでも最後に結実して帳尻を合わせているのは、さすがというかたくましいというか。
 アフリカ原産の植物は、なんだかんだ言ってタフです。(^^;;





  日の丸のだらりと下がる三が日






Too Late by The Happy Fits



nice!(59)  コメント(6) 

てぃくる 1083 光を編む [てぃくる]


ぼくらは

枯れるまで光を編めなかった

光をひたすら飲み込むことしか

できなかった




ぼくらは枯れて

生命から解き放たれた

だからこうして光を編める


編んだ光を

子供たちに着せて

大空に解き放つんだ



mrk.jpg



 雑草としてはものすごく厄介な、外来種のメリケンカルカヤですが。枯れ穂に光る冠毛を陽に透かすと、きらきら輝いてとてもきれいなんです。

 もっとも、きれいだきれいだと喜んでばかりはいられませんけどね。(^^;;
 こやつらは多年草。地上部は枯れますが、地下部は生き残っていて年々ごつくなっていきます。抜去するのがとてもしんどい、厄介な雑草です。

 やんきー、ごーほーむ!(笑





  残照消え枯れ野はけふも焼け残る






Woven World by Andrew York



nice!(60)  コメント(4) 

てぃくる 1082 着膨れ [てぃくる]

 
「いくら寒がりだからって、本体が見えなくなるくらい着膨れるのはどうかと思うぞ」
「ちがーう!」

「え?」
「他の連中は本体が見えないよう、上手に着膨れてるんだ。俺は太りすぎで服からはみ出しちゃったんだよ!」

「ダイエットしろ」
「はい……」


aok.jpg



(^^;;




 いや、太り過ぎたのではなく、最初からふとっちょなんですよ。
 陽気に誘われたのか、アオキの冬芽が開き始めました。画像のは雄花かな。
 もっとも、ちゃんと開花するのはまだまだ先のこと。それまで、厚手のコートは脱げません。(笑





  着膨れてダイエットする餅太り






Ya Mama by Fatboy Slim



nice!(56)  コメント(8)