SSブログ

ちょっといっぷく その212 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 本編休止、お弁当休暇中です。今後の予定などなど。

 ◇ ◇ ◇

 このあと久しぶりにSSとしてささやかなクリスマスストーリーをお届けします。SSのカテゴリーで話を編むのは久しぶりです。

 主人公は先日お届けした三年生編第106、107話にも登場したトレマホームセンター社員の高井涼。
 かつてゴナンのリョウとして一斉を風靡した武闘派ヤンキーでしたが、今はまじめにホームセンターの社員として働いています。まあ、上司がリョウ以上の鉄板ヤンキーだった菊田さんですからねえ。(^m^)

 気難しい一匹狼だったリョウは社会人として職務経験を重ねることで徐々に成長していますが、その成長を支えてきたのは実親ではなく上司の菊田さんなんですよ。
 でも。第106、107話でもすでに触れていますが、菊田さんは近々栄転の予定。サポーターを失うリョウの不安を、そのまま話に編み上げることにします。

 トレマホームセンターは、本編においても重要な位置付けになっている店です。いっきの家からだとちゃりで楽に行ける圏内にあり、いっきの花苗購入先としては定番。ハートガーデンプロジェクトで作庭に使う苗の購入元でもあります。二人のバイト先でもありますし、いっきの母親も今はパートタイマーとして働いています。
 店の園芸部門主任の菊田さんはとても厳しい人ですが面倒見がよく、いっきやしゃらにとって頼りになるアドバイザー。

 いっきがバイトするようになったきっかけは一年生編第29話に、リョウとトレマホームセンターとの縁については同じく一年生編第92話に書いてあります。
 菊田さんの過去については二年生編の第72話、菊田さんがホームセンターで働き始めた頃のエピソードについてはSSの『転機』にそれぞれまとめてあります。

 わたしは、本作に登場するどの人物にも思い入れがあるんですが、菊田さんのキャラは特に好きなんですよ。丸顔にメガネの人の良さそうな風貌ながら、読みが深く、ビジネス感覚が研ぎ澄まされていて、人に安易な同情を寄せません。
 自他に恐ろしく厳しいんですが、関わる人が誰であれ中途半端には投げ出しません。弱者をまず抱え込もうとする五条さんとは違い、自他の距離をしっかり考慮した上で必要なアドバイスなり助力を考える。オトナですね。

 これからの話の主人公になるリョウも、ある意味菊田さんに似ています。勘がよく、熟慮の上で最良の選択をする素養があるからです。
 ただ、菊田さんとリョウとの間には一点だけ大きな違いがあります。それは集団というものに対する距離感。暴走族の統率者だった菊田さんと、最後まで一匹狼だったリョウとは、気質の根本がまるっきり違うんですよ。菊田さんは、当然自他の違いをしっかり見据えてリョウにアドバイスをします。

 そのあたりのことをアタマのどこかに置いといてもらえると、話が理解しやすいかなと思います。

 ◇ ◇ ◇

 お届けするリョウの話には、実は下敷きがあります。カクヨムで超絶お題話の企画があり、提示されたお題25個を全部組み込んで話を作れというノルマを達成するための素材として書いた掌編があるんです。それを編み直すことにします。せっかくのお題話なので、入れ込んだネタは外しません。(笑
 どんなネタを組み込んだかは、最後に披露することにしましょう。

 短編ですが二万字弱ありますので、六分割してクリスマス当日まで毎日お届けします。


 ◇ ◇ ◇

 定番化させるつもりでコマーシャル。(笑

 アメブロの本館で十年以上にわたって書き続けて来た掌編シリーズ『えとわ』を電子書籍にして、アマゾンで公開しました。第1集だけ300円。残りは一集400円です。最新作は第25集で、第26集も近々刊行予定です。
 kindke unlimitedを契約されている方は、全集無料でご覧いただけます。







 ◇ ◇ ◇

 SSお届けのあとはちょこっとてぃくるでつないで、年末年始のご挨拶。それからてぃくるを一巡するところまで続ける予定です。

 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/



kar.jpg



枯れれば色が失われるという固定観念も

色を失ったものは枯れているという固定観念も

全く役に立たない



nice!(45)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー