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一年生編 あらすじ(7) [あらすじ]

一年生編 第百三十一話〜第百四十五話 新年〜バレンタイン編


 年が明け、数少ない年賀状をチェックしていたいっきは、
宇戸野と尾花沢の一番弟子半田の結婚報告に驚く。尾花沢は
二人の結婚を祝福しながらも、手塩にかけた半田の離職を嘆く。
 その後しゃらと初詣に出かけたいっき。二人が引いたおみ
くじは、恋愛運のところが二人とも悪い微妙なものだった。
 翌日、菊田にバイトに駆り出されたいっきとしゃらは、
いっきの母とともに晴れ着姿でホームセンターの初売りバイ
トに臨む。

 三学期入り。中庭のレイアウトを考えるいっきとしゃらに、
無理解な親との確執で追いつめられているりんが悩みを訴え
る。解決策が見つからないまま帰宅したいっきは、伯母の巴
が突然斜向いの空き家に引っ越してきたことを知って仰天す
るが、伯母にりんの下宿先を引き受けてもらうことを思いつ
く。こともなげに引き受ける伯母。
 そしてりんと里村の、伯母宅への出奔が実行に移された。
すぐに、それぞれの親が娘を連れ戻しに来た。里村の母は、
かつては美声の美人歌手で、伯母はその大ファンだった。引
退後も自分をずっと覚えてくれていたことに心動かされた里
村の母は、娘の下宿を認める。
 対照的に、力ずくで娘を連れ帰ろうとする傲岸なりんの両
親。大学教授の肩書きをかさに着て尊大に振る舞う両親に、
伯母の爆弾が落ちる。伯母は二人の勤務先の大学を丸ごと買
い取り、二人を解職した。そしてりんに、親から独立したい
のなら心を鍛えろと諭す。

 高校が三年生の受験でぴりぴりする中、校内で発煙事件
発生する。いっきとしのやんは、それが愉快犯の仕業ではな
く、受験ノイローゼで思い詰めた生徒の犯行と見抜いて、大
野にそれを伝え、騒ぎを収束させる。
 そして、いっきにアクシデント発生。これまで経験のない
頭痛に襲われたいっきは、それが偏頭痛発作であることを知
る。また、チョコがそれを誘発するかもしれないと、診察医
に警告される。

 プロジェクトの方も、春に向けての植栽計画や資金の確保
に課題があり、いっきはそれをメンバーの間で揉む。春花苗
の植え付けとバレンタインイベントの企画が出され、それを
受けて作業が動き出す。
 しかし、これまでプロジェクトの調整を一手に引き受けて
いたじんが、生徒会入りのために突然プロジェクトを辞める
と言い出す。じんの決意を、学校側の理解者が一斉に退職、
転勤することへの対処と受け取ったいっきは、プロジェクト
の執行体制の見直しを決意する。

 バレンタインが近付く中、いっきの朋友たちにも憂いの時
が来る。さとちゃん、かっちんとなっつ、しょーこ。それぞ
れの想いは秘められて憂いに変わる。クラス全体で見せる最
後のパフォーマンスとしてオリジナルのウォークライをする
ことを決めたいっきたち。少しずつ、別れの時を意識し始める。

 花農家の佐々木が突然の腰痛で仕事に支障をきたし、いっ
きに手伝いを要請してきた。バイト経験のないりんと里村に
就労経験させるチャンスと見たいっきは、それを引き受ける。
二人の他のバイトメンバーの確保をリョウに打診したいっき
は、寿庵で店員バイトをしていたリョウの後輩阿部明衣を紹
介される。
 佐々木の農園でのバイト当日。いっきたちは、園芸農家の
厳しさとやりがいを榎木や佐々木らから聞かされる。鉢物の
積み込みにきたおじさん(近田尊一)に尾花沢への口利きを
頼まれたいっきは、バイト明けに尾花沢にそれを伝える。尾
花沢は首を傾げた。やつは名庭師が手塩にかけた一番弟子。
なぜ、干されてるのか、と。

 いっきの盟友しのやんが突然ゴナンのヤンキーたちのかつ
あげに遭った。大野とともにレスキューに向かういっき。大
野があっさり鎮圧したものの、ゴナンの先生の加害者への指
導は理不尽なものだった。大野は、納得出来ないいっきとし
のやんをゴナンに送り出す。納得出来るまで突っ込んで来い、
と。ゴナンの生徒指導教師菅野は、全てのハエを撲滅させる
ことはできないと説き、しのやんに自分を強くするしかない
と納得させる。

 現メンバーでの最後の共同作業になるであろう中庭での春
花苗植え付け作業。いっきたちは、そこに以前打診があった
市工アグリ部との交流を組み込んだ。自発的に動き、組織を
柔軟に動かすいっきたちと、高度なテクニックを駆使して高
校生ばなれした活動を行っているアグリ部の二人(藤原貴一
後野 新)は、相互に強い刺激を受ける。
 そして作業後、プロジェクトを出るじんから重要な情報が
もたらされる。学力の地盤沈下の激しいぽんいちのテコ入れ
に、腕利きの先生が送り込まれる、と。いっきたちは、先行
きの厳しさを覚悟する。

 腰痛の回復が思わしくない佐々木のサポートで、ボランティ
アとして植え付け作業を手伝いに行ったいっき。同様に手伝
いに行った尾花沢は、師匠の息子にプライドを傷付けられて
離反した近田の心意気を汲み、いっしょにやろうと誘う。ま
たいっきたちは、尾花沢の会社で黙々と働く山崎が、ゴナン
を中退して一心不乱に造園作業に取り組んで来たことを知る。
ゴナンの生徒である阿部は、その決断の潔さ、一途さに衝撃
を受ける。

 いろいろな想いが交錯するバレンタイン。偏頭痛発作を避
けるため、チョコだめ宣言をしたいっきのもとには、いろい
ろな色物プレゼントが集まる、失笑するいっきとその友人た
ち。しかし、その中にもいろいろな想いは織り込まれていた。
 いっきは、楽しい、嬉しいだけではない切ない想いを胸に、
小野寺からの告白を静かに退ける。
 いっきはしゃらに銀糸細工のコンパクトを送り、しゃらを
喜ばせる。いっきもしゃらから送られたパズル仕立てのクッ
キーに小躍りする。しかし、いっきに贈られたプレゼントの
中には、一つとんでもないものが紛れていた……。

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