てぃくる 1071 錦 [てぃくる]
「故郷に錦を飾るというだろう?」
「ああ」
「俺たちは錦を飾れているかな」
「ばっちりだ。だが」
「だが?」
「故郷に同化すると、俺たちは錦を失ってしまう」
「それは仕方ないよ。また来年努力するさ」
「……ああ。そうだな」
色づいたなあと思ったら、一斉に散り敷いてしまったトウカエデの紅葉。枝にはもうほとんど葉が残っていません。もうちょい風情を楽しませてくれてもいいのになと思うものの、こればかりは……ね。
散り敷いた錦もほんの数日でどんどん色褪せ、すぐ褐色になってしまいます。まあ……落葉の下の生物たちは、一々紅葉狩りなどしますまい。落葉が朽ちて痩せてしまうまで、錦の布団を恵みと捉えることでしょう。
ああ、どこも最後の一葉だらけだ
Leaves by Ben & Ben
散りゆくものは早いです。
by JUNKO (2023-11-22 20:18)
>JUNKOさん
コメントありがとうございます。(^^)
もうちょい鑑賞させてくれてもと思うんですが、
続々と裸木になっていきます。
いつもより季節が一ヶ月前倒しという感じ。(^^;;
by 水円 岳 (2023-11-23 23:39)
落ち葉を踏む、あの感触♪
〝故郷に錦…〟かぁ。
地上の季節で紅葉狩り
地表から地下でも「美味いうまい」と。
ありがとう、ですね?
by suzu* (2023-11-25 09:48)
>suzu*さん
コメントありがとうございます。(^^)
落ち葉はそれをご飯にしている虫や微生物たち
に大事なだけでなく、回り回って木々の栄養と
して再利用されます。
実においしい。
おいしいシステムです。(^^)
by 水円 岳 (2023-11-27 00:40)