ちょっといっぷく　その５３：ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌：SSブログ

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二年生編　第１０１話（４）｜【ＳＳ】　忘れること、忘れないこと　（阿.. ブログトップ

ちょっといっぷく　その５３　[付記] [編集]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本編の本格的な再開後、最初のいっぷくです。

　　　　　　　　　　　−＝＊＝−

９９話。
いきなり話がぶっ飛んで、驚いた方が多かったんじゃないで
しょうか。

ようこの登場。
ようこは、いっきの中ではずっと小学生低学年の女の子のイ
メージで捉えられます。
ですから、その呼称もずっとひらがなで『ようこ』ですね。

ですが、片桐先輩にとってはあくまで妖怪。
ですから呼び方は『妖狐』になります。
そして、後でもう一つ呼称が出てきます。

狐という名はついていますが、狐ではなく古妖です。
それは『腕』の時に、ようこ自身の口から言わせたのでお分
かりになるかと。
# はい。あれはここにつながるんですよ。(^^)

ようこの性格や行動。
いっきたちは最初まるっきりそれを予測できなくて、振り回
されることになります。
１０１話に、その一端が出て来ました。

ようこにしょんべん臭い小娘と言われたしゃらがぶち切れま
したが、しゃらはそれを根に持ちません。
そういうのも含めて、いっきとしゃらはようこと少し変則的
な付き合いをしていくことになります。

　　　　　　　　　　　−＝＊＝−

９９話には、他にも新しい素材を盛り込んであります。

一つは中庭の縁起。

片桐先輩が強力な抑えを置いたにも関わらず、災厄を抑えき
れていない原因が、ようこの口から明かされました。
それが、羅刹門の吹き出しです。

これまでどうしても中庭の縁起にたどり着けなかった片桐先
輩が、とうとう辿り着いた重大な鍵です。
それによって、中庭の持つ裏の面にずっと関わり続けてきた
片桐先輩が、その根本解決の方策を考えることになります。

もう一つ。
その方策の柱になるのが、睡思宮の巫女の末裔だった荻尾先
生です。

荻尾先生、通称おぎちゃん。
はい。これまで何度か登場していた、目立たない地味な英語
教師ですね。
おぎちゃんはぽんいちきっての催眠術師で、授業ではみんな
が沈没しちゃいます。
片桐先輩はその力をスージングと呼んでいましたが、それに
もちゃんと理由があったということです。

９９話だけでも、ようこの登場、羅刹門の吹き出し、睡思宮
の巫女と、新要素がてんこ盛りだったわけで、そのばらばら
のパーツがこれから一気に組み上がっていきます。

１０１話では、その一端がちらっと見えました。
しゃらの提案がそれに当たります。
中庭を、小野塚稲荷の分社として祀る。
学園祭は、その具現化になりますね。(^^)

　　　　　　　　　　　−＝＊＝−

中に挟まっていた１００話ですが、校長と学生の衝突が新た
な展開を見せました。

生徒会通信を通して、真正面から校長を批判した生徒会。
それをどう受け止め、どうこなしていくべきなのか。
いっきたちは、まだ姿勢を決めかねています。

もう少し。
収束に時間がかかりそうですね。

字ばかり多くて読みにくいぞ。
そういうご指摘があるかもしれません。
ですが、実は派手に動くようこ絡みのところよりも、話の本
筋としては校長との軋轢の方が重要なんです。

いっきもしゃらも、これまではどちらかと言えば『情』の部
分を押し出して高校生活を過ごしてきました。
ですが、世の中は好き嫌いという観点だけでは動きません。

『子供』という守られるべき立場を離れて、自分のものを自
力で取りに行く独立した存在になるためには、他者と交渉す
るための論理（ロジック）をしっかり鍛えていかないとなり
ません。
図らずもその機会がいっきたちにやってきた、ということな
んです。

沢渡校長は、いっきたちにとってとてもタフな相手です。
単なる反発だけでは絶対に動きません。

さあ。
いっきたちは、これからどういうスタンスで校長と対峙する
ことになるでしょう？

　　　　　　　　　　　−＝＊＝−

次の話に進む前に、少してぃくるとＳＳを挟みます。
ＳＳは、今上げ潮の二人に登場していただきましょう。

はい。
尾花沢造園の植木職人である山崎さんと付き合い始めた阿部
さん。
そして、花農家の佐々木さんと付き合い始めた里村さんのお
二人です。

その二人の『今』を、ほんわかと書いてみようと思います。(^^)

ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/