てぃくる 1023 白の呟き [てぃくる]
日差しがないから 薄汚れているわけではない
影を背負っているから うらぶれているわけではない
雨に打たれているから くたびれているわけではない
咲く場所が悪いから 見捨てられているわけではない
わたしは
定められた時に
与えられた場所で
いつものように咲く
わたしを惨めに貶めているのは
ただ貴方だけだ
◇ ◇ ◇
雨に打たれている夾竹桃の白い花。
青空がバックにあると最高に映えるんですけどね。
ただ、いつどのように咲いても花は花です。
もし彼らが嘆いていたとしても。
「雨だと虫が来てくれへんなあ」
きっと、それだけでしょう。
梅雨闇に花殻一つ馴染みゐる
Walking In The Rain by Flash & The Pan
懐かしいところで。