てぃくる 1181 銀 [てぃくる]
「銀色って、どんな色か説明できるか?」
「ううん」
「金色はお日様の色だ。イメージしやすい。けど、銀色ってのはよくわからないんだよ」
「そうだね」
「何が銀色なのか、物でたとえられるか?」
「ええと、銀の匙」
「たとえになってない。そのまんまじゃないか……」
「うう」
ヒイラギモクセイの花が満開になっています。
キンモクセイより少し遅れて咲き始め、キンモクセイよりもおだやかな香りを漂わせます。
ヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイの交配種。葉縁に棘があるものの、ヒイラギほど鋭くありません。キンモクセイの華やかさやヒイラギの鋭さを少し丸めたような、まさにいぶし銀のような存在です。
深まりゆく秋の片隅でひっそりと花をこぼし続けます。
柊の花を護りて風尖る
Silver Song by Anthony Phillips
こういう落ち着いた色合いもいいものですね。
by JUNKO (2024-11-07 17:00)
>JUNKOさん
コメントありがとうございます。(^^)
派手さはないんですが、無骨な葉っぱとのコントラ
ストが楽しいです。
もうすぐ柊も咲き出しますね……。
by 水円 岳 (2024-11-08 23:51)
銀色…
赤芽柳の赤を剥いたところ。グミの葉の裏。…あんまり知られてないですね。
ヒイラギとの交配なんて出来るんですねぇ。
by sana (2024-11-10 00:43)
>sanaさん
コメントありがとうございます。(^^)
グミの葉の裏の銀。機会があれば、ルーペで拡大
してご覧になってみてください。星のような毛が
びっしり生えていて、それが光を反射して銀色に
なるんだそうです。
ヒイラギモクセイは、防犯用の生垣として多用さ
れていますね。柊ほど棘がひどくなく、花数も
多いので、いいとこ取りの交配種だとか。(^^)
by 水円 岳 (2024-11-13 23:46)