SSブログ

ちょっといっぷく その189 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 お弁当休暇中です。軽く近況報告を。

◇ ◇ ◇

 わたしはもう少しで定年。次年度がラスト一周となります。
 再雇用があると言っても、環境はがらっと変わります。
 今年はいろんな意味でばたつく一年になりそうです。
 なので、ける時にががっと書いて、あとは放置っていうことになるかもしれません。(^^;;

 とりあえず、昨年末から今年の頭にかけては完全に『書くモード』。
 40万字弱を一気書きしたので、このあとしばらくは燃え尽きてると思います。

 25万字超の『ゆめののゆめみ』は本館とカクヨムで同時展開中。
 ご興味のある方は、上のタイトルをクリックしてくださいまし。(^^)/

 それとは別に温めている長編の構想があって、それは今から六月までの間に文章化しようと思ってます。

 こちらの本編はどうしても後回しになっちゃいますね。
 三話くらい書いたら細切れにアップみたいな形になるかもしれません。

◇ ◇ ◇

 ついていない時はこんなもんなんですかね。
 わたしのぎっくり腰が治らないうちに、かみさんも同じくぎっくり腰をやらかしました。
 二人して、一足早いじいさんばあさんモードになってます。

 まあ、その分息子の家事遂行能力を上げておくことにしましょう。(笑

◇ ◇ ◇

 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/




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「花がなければぴーこちゃんに食われないよな」

「その代わり子孫を残せないけど」


 ミドリハコベ
 ぴーこちゃんだけじゃなく、わたしたちも食べられます。

 春の七草の一つですね。(^^)



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ちょっといっぷく その188 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 年明け最初のいっぷくですが。さらっと。

 ◇ ◇ ◇

 久しぶりにSSをお送りしました。
 プロジェクトがコンテストに受賞したあとの二年生執行部三人のそれぞれの心境について、さらっと書き流してみました。


 いっきを中心に堅固な友人関係をベースにして突き進んだ一期生と違って、二年生部員にはそういう共通支柱がありません。当然、部員それぞれの意識にずれや軋轢があるわけで。そこをいっきたちがサポートして埋めながら、徐々に二年生たちによる部の形というのが出来上がってきました。

 人間は機械ではないので、この部品とあの部品を組み合わせればこう動く……なんていう計算なんか絶対にできません。試行錯誤まで含めて楽しむのが理想なんですけど、なかなかそうは行きませんよね。執行部の三人は、それぞれとてもしんどかったと思います。でも、その苦労があるからこそ喜びも二倍三倍になるわけで。

 表現方法は違っていても、部を引っ張ってきた三人にしか味わえない大きな喜びがあったんじゃないかと。(^^)


 ◇ ◇ ◇


 さて。このあとまた、てぃくるでしばらくつなぎます。

 今年は仕事の方がいろいろ変則になりそうなので、昨年とは違った意味で執筆が減速すると思います。

 できる時にやれることをこなす。そんな感じで、長短いろいろ織り交ぜて作文していこうと思っています。今年もどうぞ、お付き合いください。(^^)/


 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/



kos.jpg


「俺はチョキしか出せへんねん」

「それじゃあ、ぐー出されて負けてばかりやな」

「いやあ、相手がぐーの音も出えへんようになるまで引っ付くから、いつも俺の勝ちや」



(^^;;




 厄介なコセンダングサ。くっつかれると痛いんですよね。(-"-;;



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【SS】 栄冠は君に輝く *副の神* (菅生 君彦) (二) [SS]


正直。
俺はどこでも浮く。
みんなの話の輪に入るってことが苦手でしょうがない。

何人か集まっている中でどんな話題が出ていても、俺が何
か言ったとたんに場がしらけるんだ。
話の揚げ足を取ったり、腰を折ったりしてるつもりはない
んだけどな。
どうしても乗りがみんなとシンクロしない。ずれっちまう。

プロジェクト以外だと、それは解消していない。
クラスでは陰キャで通ってるし、実際絡んでくるやつはほ
とんどいない。

高校に来る前も、ずーっとそうだったんだ。
俺がなにかしたり言ったりしてるわけじゃないのに、いつ
の間にかハブられてる。
俺も別にいいかあで開き直っちまうから、ますます浮くん
だ。

このままずっと行っちまうのはまずいよなあと思いながら
も。
俺は、自分を大きく変えたり折り曲げたりするつもりはな
かったんだ。まあ、しゃあないかって。

でもプロジェクトの二年メンバーは、最初っからどっかネ
ジが抜けてるやつばっかだったんだよ。

責任感だけを燃料にして、ひたすら突っ走っちまう鈴ちゃ
ん。
なんでもかんでも一人で処理しようとして、最後に自爆す
るトオル。
危機感のセンサーが壊れてて、状況がまるっきり見えてな
い黒ちゃんやバタやん。
兼部をいいことに、露骨に手を抜くキタやタカやん。

なんだこいつら、揃いも揃ってひでえなあと思いながらも。
ああ、俺もそんなもんかと思えばすごく気が楽だった。

もし工藤先輩や篠崎先輩みたいな緻密な人が同期だったら。
俺の居場所はいつの間にか取り上げられちまったかもしれ
ない。
でも二年生は全員適度に抜け作だったから、俺みたいなぬ
らりひょんはみんなのパーツの隙間にすっぽり入りやす
かったんだ。

まあ、あれだよ。
困った時にだけ拝まれる仏像みたいなもんだな。
普段は何もご利益がないけど、緊急時にどろんと正体を現
して、お告げでござると口を開けばいい。

その時にみんなの見えてなかったところを指摘すれば、不
具合が改善されて、なんとなくうまく動くようになる。
めでたしめでたし。

にやにやしながら、仏像になった自分をもやもや妄想して
いたら。先生に全力で突っ込まれた。

「菅生くん、何考えてんの?」

「俺っすか? 何も考えてないっすよ」

「今、笑ってたじゃない」

「ははは。いや、コンテストで入賞してよかったなーって」

「ったく。どこまでズレてんだ君は」

「はははははっ」

ひとしきり笑ってから、先生に課題を投げ返した。

「先生、俺が思うに」

「うん」

「いろんなポジションの中で、副っていうのが一番あいま
いだなーと思うんす」

「あいまい……か」

「はい。でもね、それが悪いんじゃなくて、そうしておく
必要が絶対にあるんじゃないかなーと」

「ああ、わかる。初代の御園さんと君とでは、同じ副でも
役回りがまるっきり違うものな」

「そうでしょ?」

大きく息を吸い込み、それを吐き出すと同時に溜まってい
た思いを言葉にした。

「俺が。俺がこのプロジェクトに入って一番よかったなー
と思うのは、ジャストそこっす」

「ふむ」

「役割はあるんすよ。俺だけでなく誰にもね」

「そうだね」

「でも、その役の形が最初からかっちり決まってると、ど
うしても入れるやつ、入れないやつが出ちゃう」

「うん」

「工藤先輩は、そこを自由に動かしていいって言った。俺
らを変えるんじゃなくて、入れ物を変えりゃあいいじゃん。
そういう考え方が」

「ぴったりだったということだな」

「はい。俺にとってはそれがベストで、それが全てっす」

先生が目を細めて笑った。

「ふふふ。私もそうだ。猫拾いをしてた時より、今の方が
ずっと楽だからな」

「猫拾い、すか?」

「そう。みんな、いろいろ抱えてここに来るのさ。最初私
は、それを個別にケアしてたんだよ。工藤くんも御園さん
もそうだ」

「へえー。知らなかったっす」

「でもね。ぴったりの居場所を探して個別にあてがうの
は、本当にホネなんだよ」

先生が、ふっと小さく息を漏らした。

「居られる場所がなければ、場所自体を作ってしまえばい
い。そういう建設的な考え方は工藤くんならではだ。その
理想を体現したのがプロジェクトだな」

「そっすね」

「そういう精神だけは残していきたいよな」

俺は、ぐんと頷いた。

「本当に、そう思うっす!」

ぱんと机を叩いて、先生が立ち上がった。

「現執行部でまだ行くってことだな。安心したよ。その間
に、後輩たちをしっかり仕込んでほしい」

「うっす!」

「頼むよ。副の神!」

ずでっ。なんじゃそりゃ。






ca1.jpg

(チャ)





(補足)

菅生君彦(すごう きみひこ)は、プロジェクトの副部長
です。

鈴木さん、四方くんがそれぞれ愛称で呼ばれるのに対し、
彼はそのまま「すごーくん」ですね。
それが、彼の立ち位置をよーく現してます。

決して怠け者ではなく、ちゃんと鈴ちゃんやトオルくんを
サポートしてるんですが、目立ちません。まさに補佐役で
すね。
彼はプロジェクト以外に掛け持ちがないので、一番柔軟に
動けるんです。

でも、彼は三人の中で一番の硬派です。その硬派の部分を
普段は全く見せない……つーか見せる必要がないだけ。
いつもがとても地味な分だけ、彼が動き出すとそのインパ
トははんぱじゃありません。

コンテストの実査でお客さんが来校した時の騒動。
マネージャーを通さずにイベントを組んでしまったしゃら
たちを、全力でどやしたのは彼なんですよ。







The Place To Be  by Asa

 


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【SS】 栄冠は君に輝く *副の神* (菅生 君彦) (一) [SS]


「ああ、菅生くん。ちょっといいかな」

高校ガーデニングコンテスト入賞を祝って臨時の部会が開
かれ、みんなが興奮してわあわあ騒ぎ立てていた視聴覚室。
散会したあと最後に鍵をかけて部屋を出ようとしたら、中
沢先生に声をかけられた。

「なんすか?」

「相談があるんだ」

「ええと。鈴ちゃんやトオルじゃなくて、俺にっすか?」

「そう」

先生の表情が硬い。浮かれるような話じゃなさそうだな。

「生物準備室に来てくれる?」

「わかりました」

◇ ◇ ◇

準備室に入って早々に、先生がずばっと切り出した。

「次の執行部のことなんだけどさ」

「ああ、今一年の間で話し合ってもらってるっす」

「たぶん、マネージャーと副部長はすぐ決まるよ」

「江口さんと高橋くんすね」

「そう。問題は部長さ」

うーん。確かになあ。

「君らの代は、鈴木さんが手を上げたんでしょ?」

「結果的にそうっしたね」

「結果的?」

「はい。最初はだあれも手ぇ上げなかったんです。工藤先
輩のあとは荷が重いっすよ」

「だよなあ……。鈴木さんも、よく思い切ったな」

「まあ、鈴ちゃんすから」

先生は、部員名簿を見て納得顔をしてる。

「それでも、君らの代はとても仲がいい。剛柔のバランス
が取れてて、話がまとまりやすいんだ」

「確かに。そうかもしれないっす」

「一年はすごい人数になっちゃったからね。部長に手を上
げたいって子はなかなか出てこんだろ。まとめるのが一苦
労だからね」

「はい」

「どうするかなあ……」

話し合いで決まればいいけど、それで決まらなければ投
票ってことになるだろうな。
役を先取りして、そこに名前が入った人は候補者から除外
になる。
つまり、やり手の江口さんや高橋くんは最初から部長候補
にならないんだ。

「先生の見立てでは、誰になりそうだって考えてるんす
か?」

「決まってるだろ」

忌々しそうに、先生が吐き捨てた。

「工藤くんの妹だよ」

あっちゃあ……。思わず頭を抱え込んでしまう。
確かにそうだ。そうなるわなあ。

「一年の間で知名度が高い。仕事もきびきびこなしてる
し、発言も積極的だ。なんと言っても、カリスマ部長の妹
だからね。兄貴にパイプがあるから安心ていう見方をされ
るだろう」

「そらあ」

「無理だよ。実生ちゃんには部長はできない」

あまり決めつけない先生にしては、ずばっと言い切ったな。

「どうしてすか?」

「実生ちゃんは、過去にそれで大失敗してるから」

「大失敗?」

「イジメだよ。工藤くんと同じだ」

げ……。

「工藤くんの兄妹は、揃って訳ありなんだよ」

「先輩のは知ってましたけど。実生ちゃんのは知らなかっ
たっす」

「でしょ? 見かけが明るいから、余計にね」

「なるほど……」

苛立ちを隠さず、先生がずけずけと言い放つ。

「鈴ちゃんは前しか見ない。それが部長ってものだからい
いんだけどさ。後ろを見る役の四方くんは、雑務で手一杯
だ。心のケアまではできない。そして私はお目付役をこな
すだけ。それ以上は立ち入れないよ」

「そっすね」

「さすがに、創立メンバーを後任選びに駆り出すわけには
いかない。どうしたもんかと思ってさ」

なるほどね。
そらあ鈴ちゃんやトオルのいるところでは言えないわな。
だから俺ってことか。

「まあ。なんとかなるんじゃないすか」

「そうかい?」

「はい。まず」

「うん」

「工藤先輩は、三年になってすぐ、鈴ちゃんにバトンタッ
チしましたよね?」

「ああ、そうだったね」

「俺らはそうするつもりはないっす」

「おっ?」

先生は意外だったんだろう。目をまん丸にして俺を見てる。

「へー、方針が違うってことか」

「そうしないと保たないっすよ。先輩たちは二十人以上い
たのに、俺らはその半分すから」

「あっ!」

中沢先生の頭の中には、人数比のことが入ってなかったん
だろう。
緻密なように見えて、結構抜けてんだよな。ははは。

「俺らの代の執行部交代は、三年の学園祭明けにするつも
りっす。バトンタッチを遅らせれば、後輩たちの適性もわ
かってきますよね?」

「なるほどなあ。他の部に揃えるってことだな」

「はい。俺らは鈴ちゃんやトオルに突破力があるから二年
でも行けましたけど、なかなかそうは……」

「そうだね。賢明だ」

「班長やサブマネで仕事もちゃんと覚えられますから、そ
の中で自然に決まってくると思うっす」

ほっとしたんだろう。先生がこきこきと肩を動かした。

「それにしても」

「なんすか?」

「菅生くんは、おもしろいキャラだね」

「先生には言われたくないっす」

「ははははは」

目を細めて笑った先生が、俺をじっくり見回した。

「普段ほとんどイニシアチブを取らないから、みんなは副
部長っていつも何してるんだろうっていうイメージ持って
ると思うな」

「実態もそれに近いっす」

どてっ。先生がこける。

「いいんすよ。俺はそれで。こんな居心地のいい部活とポ
ジションを手放すつもりはないっすね」

「へえー? 意外だなあ」

「そうすか?」






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(ムラサキシメジ)











Co-Pilot  by Andy Grammer

 


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あけましておめでとうございます [付記]


あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします



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(ノースポール)


nw2.jpg
(ダイアンサス)







「なんにせよ、紅白ってのはめでたいわな」

「そうやね」

「てか、あんた。こっそり白の中に黄色取り込んでるやないか。そらあ、ずるいやろ」

「あほ。これぇ、初日の出や。あんさんこそ、紅の中になんか変なもん仕込んでから」

「ちゃうがな。水芸や。めでたいやろ」




(^^;;





 まあ、今年もこんな感じでよろよろ参ります。(^^)/
 




  子等のために雑煮の餅に旗を立て







Happiness by Goldfrapp



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