SSブログ

ちょっといっぷく その175 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ずっとお弁当休暇をいただいていましたが、このままずるずる
とてぃくるブログになってしまうのもあれなので、本編を少し
だけ先に進めます。


           −=*=−


本編の再開前に、少しだけおさらい。

三年生になっていろいろあったごたごたをこなしながら、受験
生としての毎日を送ってきたいっきですが、もっとも肝心な部
分、自分の進路の方向性がまるっきり白紙のままでした。

早くからかちっと決めずに、大学に進んでからゆっくり考えれ
ばいいのに。
先生や予備校の講師にそう言われても、いっきにはどうしても
それが出来ないんです。

どうでもいい些事はさらっと流せても、自分の根幹に関わるこ
とにだけは人一倍こだわる。妥協しない。
それがいっきの芯なんですよ。

いっきの両親は二人とも逆境を芯の強さで跳ね返してきました
から、そういう親の血を脈々と受け継いでいるってことです
ね。(^m^)

ただ。
こだわると言っても、いろいろな限界や制限があります。

実家には、金銭的な余裕が全くありません。
お金のかかる私立の大学は最初から無理です。
どたまがものすごく良いわけじゃありませんし、受験に失敗し
ても浪人はできません。
最初からギャンブルは無理という、強いリミットがかかってい
るんです。

実家から遠く離れた大学に行くと、恋人であるしゃらの苦境を
支えることが物理的にできなくなります。
舞台である田貫市を東京近郊と設定していますので、せいぜい
その辺りまでが限界なんです。

いろいろな制約がある中で、自分のできることとやりたいこと
のバランスをどう取るか。
いっきはものすごく悩みました。
その結果決めたことが、なんとバイオ分野の選択でした。

どちらかと言えば文系科目の方が得意ですし、心理学なんか向
いてるぞと瞬ちゃんにもそそのかされましたね。
でも、好きなことやりたいことに自分をぴったり合わせてしま
うと、他に目が行かなくなる。それがいっきなんです。

あえて、自分との距離がある分野にゼロから挑もう。
まだもやもやは残っていると思いますが、いっきはそう思い切
りました。

一度決めたら、揺るがないのがいっきです。
夏期講習が終わって自宅に帰ってからしゃらや親に自分の方針
を宣言し、脇目も振らずに走り始めます。

夏休みが終わって二学期が始まりますが、その八月分がこれか
らアップする部分の五話になります。

大ネタはありません。
身辺をうろうろしている心配事に心を揺らしながらも、本格的
な追い込み時期に入るいっきの姿を淡々とお届けすることにな
ります。


           −=*=−


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽
にコメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



mukr.jpg


「なんぼしゃべっても、腹の中が空っぽにならへん」

「おまえ、とんでもなく腹黒いからなあ」



  (^^;;



冗談抜きに、腹の中は真っ黒です。(^m^)

ムクロジの果実。
中には、真っ黒で硬いタネが入っています。
羽根突きの羽根の先っぽと言えば、お分かりかと。




nice!(71)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー