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ちょっといっぷく その174 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 年が明けて最初のいっぷくですし、新年の抱負をと言いたいところですが、まだ状況が全く落ち着いていないので、別の話題で流します。

 ご容赦ください。


           −=*=−


 逃げ回る。
 あまりいい意味では使われませんね。

 問題に向き合わず、ひたすら後回しにする。
 現実を直視しない。
 そういうイメージが強いんじゃないかと思います。

 でも、自然界では逃げるということは重要な生存戦略です。
 弱い動物だけでなく、植物もそうなんですよ。

 巨樹はとても堂々としていて最高の生き様に見えますが、一本の巨樹が生き残るまでには無数の敗残者がいるんです。

 逆にちょっとした隙間に住める短命種は、たどり着いたところでかなりの個体が生き残れます。

 全体を俯瞰すれば生き残った巨樹が目立ち、ちびちび入れ替わる短命種が惨めに見えます。
 しかし、個体の立場に自分を下ろせば、見え方が逆になりますよね?

 ほとんど無駄撃ちになる巨樹の子孫に生まれれば、先には絶望しか残りません。
 しかし、短命種の子孫になれば与えられた生命サイクルを全うできるチャンスが広がるんです。

 長居をせずに逃げ回る戦略。
 我慢してそこに居続ける戦略。
 どちらが優れているとか正しいという話ではありません。

 それぞれに長所と短所があり、その特性をどう活かせるかが生き残るための鍵になるのかなあと。

 本番ぎりぎりになるまでずっと逃げ回り続けていた息子の姿を見て。
 苦笑とともに、そんなことを考えていたりします。(^^;;


           −=*=−


 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/



his.jpg


「一生我慢しっぱなしっていうのもなあ……」


 潅木のヒサカキの芽生え。
 日陰に強い常緑潅木です。

 他の植物よりも暗い場所で我慢できますが、条件のいいところは他の木に取られるので、ずっと日陰者になってしまいますね。(^^;;



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